= 原田 亮 =

 福祉研修を終えて

きれいごとでは済まされない、中途半端な気持ちでは務まらない。それが福祉に携わるにあたっては心に留めておかないといけない。研修という形で一日介護師さんの手伝いをさせてもらったのですが、やはり自分にこの仕事はできないと思った。
まず朝礼から参加させていただいたのですが、それが終わってそこの部屋から身障者が出るときに、廊下が狭かったので、前の車椅子の方が進むのが遅くて、道が詰まっていて、混雑していた。そこで私は前の人の車椅子を押して混雑を解消してあげようと思ったのですが、介護師さんに注意を受けた。「残存機能維持のためにできることはすべて自分自身でやってもらうんです。」
浅はかだった。私の身障者に対する気持ちは偽善でしかないと痛感した。やはりどこか同情の気持があった。車椅子を押してあげようと思った時点で身障者を普通には見れていないからだ。研修中はやはりどこか目を背けて、身障者とまっすぐに向き合えなかった気がする。
しかしこういった施設、また施設で働く人材がなくなってしまえば、いったいこの人たちはどうすればいいのだろうかと不安になった。
それを考えると、福祉の重要性を肌で感じることのできる一日であった。この体験がなければ、今後「福祉は大事だからもっと予算を拡充しよう」と言ったところで、それはどこか薄っぺらいものだっただろう。
これからもこのように現場に出て生きた声を聞いていきたい。


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