= 石 山 直 樹 =

福祉研修を終えて

 1日という短い時間ではあったが、福祉研修に参加させていただいた今、自分に対して限りない恥ずかしさを覚える。

 政治的な議論を交わす中で、私はよく『福祉は大事だ。』などという主張を軽々しくも口にしていた。福祉を何1つ知らないくせにだ。

 事実、私は学校で身体障害者の講演会を聞く機会であったり、テレビのドキュメンタリー番組を観る程度でしか福祉という存在を知らないでいた。

 そんな中、今回の授産施設「希望の家」で研修をさせていただく中で、様々な障害を持つ人々と話しをしたり、入浴の手伝いをさせていただくなどの体験を通じて、わずかながら福祉を勉強させて頂くことができた。正直初めての経験で、戸惑いや、目を覆いたくなることもあった。だが、これが実際の福祉なのだと初めて思い知らされた。

 また、健常者が障害者に対して『かわいそうだから』とか『大変そうだから』といった理由で自ら出来るにもかかわらず手を貸すという行為は、何の優しさでも親切でもなく、彼らの残存機能をただ奪っているだけだ、ということを教えられた時は心に深く響いた。今まで私がしていたこと、考えていたことは偽善だったのだと、このとき初めて気づかされたからだ。

 そして今、日本の社会は障害者の人々がハンディーキャップを抱えながらも自立し、暮らしていける社会がまだまだ実現されないでいる。バリアフリーは進んでいるが、障害者に対する偏見という私たちの心のバリアも取っ払わなければこういった社会の実現は絶対にありえないだろう。私はこれからの社会を生きる1人として、もっと福祉を勉強し、より良い社会をつくってかなければと今改めて強く感じている。

 最後になりましたが、福祉研修で私たちを快く迎えてくださった「希望の家」の利用者の皆さん、職員の皆さんにこの場をお借りして厚くお礼を申し上げます。ありがとうございました。

(同志社大学 経済学部 3回生)

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