= 橋 本 直 樹 =

 
  
自衛隊研修所感

この自衛隊での体験は、私にとって日本にいるはずなのに、違う世界にいるような感覚であった。

最初行くまでは、楽しみで仕方なかった。私は、政策勉強会でも日本の安全保障について発表したように日本を今守っている組織がどういうものなのか興味深々で、さらに体に自身のあった自分にとってこの自衛隊研修は待ち遠しかった。

しかし、自衛隊での訓練は想像以上につらいものであった。大学生活に入ってスポーツを遊び程度にしかしていなかった自分にとって肉体的にはもちろんつらかった。それよりつらかったのが精神面である。自衛隊の訓練において優しさというものは全くなく、まるで自分が命令に従うだけのロボットに思えたからだ。特に時間や団体行動に対しては厳しく、1秒でも遅れるということは許されなかったし、風呂、食事などあらゆる事に対して一人での行動を禁じられ、さらに外に出るときは隊を組んで行進して歩かなければならない。今までの生活と違いすぎて、その時はつらくてたまらなかった。

ただ、今となっては全てなくてはならないものであった。この研修だからこそ気付けたことが多くあったからだ。時間、それは以前の自分にとって無限のものであると思っていた。だから、1分1秒の重みに全く気付けなかった。今の私は、たった1分1秒をどのように過ごすかを常に考えて生きるよう心がけようとしている。また、団体行動において、罰で腕立てをした時、苦しくて、辛くて自分の事で精一杯であった。しかし、その時こそ周りを励まして声をかけ合う。苦しい時、辛い時こそ周りをみて自分の事と同じように考える。「一人はみんなのために」、「みんなは一人のために」という事について身をもって学べた。これからの自分にとってこの言葉を実践していきたいと思う。

また、この研修で多くの隊員の方々に貴重な話をしていただいた。やはり、実際に自衛隊という組織に入って知っている方達は現場の声を話してくれて本より説得力があり納得させられることばかりであった。「百聞は一見にしかず」とは、この事をいうのだと感じた。この現場の声を聞いて、日本の国防の現状を知ることが一端ではあるが知ることができた。私の個人的意見ではあるが、この自衛隊研修を国民は積極的に参加するべきだと思う。日本を守っている組織の現状について私を含めてもっと深く知るべきだと感じた。

最後にこの自衛隊の研修で情けない私達の事を時には厳しく、時には優しく見て頂いた隊員の方達に本当に感謝したいと思う。この経験を糧にして、将来の自分を形成していきたいと思う。本当にありがとうございました。

 


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